パイロンシリーズから医療用と同量の新商品発売!ドラッグストア勤務の薬剤師が違いを解説

  • URLをコピーしました!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

みかん坊主<br>先生
みかん坊主
先生

こんにちは!みかん坊主ちゃんです

ドラッグストアに勤務する薬剤師の私が

市販薬『パイロン』について解説します

シオノギヘルスケアから医療用と同量の商品が発売されました
最近ではコロナ禍の影響で市販薬を求めて質問される事が
増えてきたように感じます

市販薬は特に同じような商品が多いので、
コレとコレってどう違うの?
という質問がとても多いです

今回は新商品も発売されたという事で
『パイロンシリーズ』について違い、成分の特徴などを
書いていこうと思います

contents

市販薬を購入する人が増加中

最近では市販薬を購入する人が増えてきた印象です

特にコロナワクチンの副反応対策で解熱鎮痛剤を求めて
購入される方が多く、あんなにスカスカの薬品棚を見たのは
たぶん初めてです( ゚д゚)💦

《最近の市販薬購入の原因》

・コロナワクチンの副反応対策のため

・感染対策のため、病院受診自体を控える人が増えた

・風邪の引き始めの段階で早めに対処したい

コロナ禍の影響は色々な業種に打撃を与えていますが、
商品が品薄になり、今まで通り購入ができないという事態も
発生しています💦

『風邪』とは正式な病名ではない!?

そもそも、『風邪』とは主にウイルス(200種類以上)が鼻や喉に
感染して起こる様々な症状の総称の事を言います

正式には『かぜ症候群』といいます

医師が症状を見て、当てはまる疾患がない場合、
消去法で『風邪』と診断されるそうです

ウイルスから体を守るために出ている反応が『風邪』の
症状なのです!
基本的にはしっかり水分・栄養補給してゆっくり休養する事が
もっとも大事なのです✨

市販薬は対処療法しかできない

市販薬では抗生物質が配合された飲み薬はありません

基本的には対処療法と言って、
現在の症状に合わせた薬を服用する形になります

頭痛や発熱があれば、『解熱鎮痛剤』

咳症状があれば、『鎮咳薬』

鼻水、痰の症状があれば『去痰薬』

このようになりますが、
成分を見てもどれが何の効果があるというのは
わからない方が多いと思います

購入する際はパッケージの記載を見て
買われる方がほとんどだと思います

市販薬の中には風邪の総合薬として
解熱剤や咳止め、鼻水の薬など
全部混ざっているものもたくさんあります💦

今回はその中でも『パイロンシリーズ』に着目して
効能や成分の違いを見ていこうと思います

市販薬『パイロンシリーズ』について違いを解説

シオノギヘルスケアから医療用と同量配合処方の
『パイロンPL顆粒Pro』が発売されました!

今までは医療用の4/5量の配合しかなかった
市販のパイロンPL顆粒ですが、ついに
医療用と同量配合製品が発売されました!

なぜ今医療用と同量配合製剤を発売したのか

市販薬がたくさんある中、更に医療用と同量配合の薬を
出した理由を考察してみました

*️⃣コロナ禍の影響が大きい

*️⃣気軽に病院に行くのが怖くなった
 ⇨感染対策のため、症状が軽いうちは市販薬で対応したい
  という人が増えた

*️⃣症状が悪化しないよう市販薬で早めに対処したい

患者さんの話を聞いていると
このような状況が伺えます

なので『病院に行かずとも処方薬が買える』
そーいったニーズに合わせて発売されたのでは
ないかと思っています

医療用PL顆粒との比較

商品医療用
PL配合顆粒

Pro

ゴールド
1日量4包4包6錠3包6錠
サリチルアミド1080mg1080mg648mg648mg648mg
アセトアミノフェン600mg600mg360mg360mg360mg
無水カフェイン240mg240mg144mg144mg144mg
プロメタジン
メチレンサリチル酸塩
54mg54mg32.4mg32.4mg32.4mg
デキストロメトルファン
臭化水素酸塩水和物
   −48mg − − 
ブロムヘキシン塩酸塩   −12mg − −
用法・用量15歳以上
1回1包(g)
1日4回
15歳以上
1回1包
1日4回
毎食後・就寝前
原則として4時間
以上間隔をあける
15歳以上
1回2錠
1日3回
毎食後
15歳以上
1回1包
1日3回
毎食後
15歳以上
1回2錠
1日3回
毎食後
パインちゃん
パインちゃん

『パイロンシリーズ』でも『ゴールド』は

配合成分が違うので購入する時は

注意してくださいね✨✨

各成分ごとの作用機序

作用機序
サリチルアミド非ステロイド性抗炎症薬・アスピリン類似した作用
鎮痛作用や末梢血管拡張などによる熱放散を高めて解熱効果
アセトアミノフェン比較的安全性が高いとされる薬物
鎮痛・解熱効果を発揮し、胃腸障害も比較的少ないとされている
過量・長期服用で肝機能障害のリスク高まるので注意
無水カフェイン大脳皮質を中心とした興奮作用・利尿作用
痛みを抑える働きを助ける
プロメタジン
メチレンサリチル酸塩
医療用でピレチア錠
第一世代の抗ヒスタミン薬
感昌等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻水・咳・アレルギー性鼻炎など
緑内障・前立腺肥大患者には使えない
鎮痛作用が強く、眠気・めまい等の副作用に注意
デキストロメトルファン
臭化水素酸塩水和物
医療用でメジコン
鎮咳薬
眠気・めまい等の副作用に注意
ブロムヘキシン塩酸塩医療用でビソルボン
痰を出しやすく、切りやすくする作用あり
服用すると一時的に痰の出が増加するが薬の効果
みかん坊主<br>先生
みかん坊主
先生

配合されている成分の作用機序を元に
自分の症状に合った薬が選べると

良いです✨✨

まとめ

今回は『パイロンシリーズ』について
まとめました‼️

特に医療用のPL配合顆粒と同量配合のもの
発売されたという事で注目されています✨✨

『パイロンシリーズ』の中でも成分の違いがあるので
それを理解し、自分の現在の症状に合った薬が選択できると
良いなと思います♪

常備薬としても自宅に持っている方もいると
聞きますので、
病院に行きずらい今、常備薬としても良いかも
しれないですね👍

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
contents